◎ベラルーシ外務省によると、同国の国境警備隊はロシア当局と連携して国境管理を適切に行うという。
ベラルーシ外務省は17日、ロシア国境の検問所における検査を部分的に復活させたと発表した。
両国は1240kmの国境を共有している。検問を行うのは28年ぶり。
同外務省の報道官によると、国境管理の再導入は両国間のビザなし入国を認める協定に基づくもので、ロシア人以外の外国人の入国を回避する取り組みのひとつだという。
しかし、両国の人権団体はこの措置について、「ロシア政府の徴兵を逃れようとするロシア人男性を標的にしている」と非難している。
ベラルーシ外務省によると、同国の国境警備隊はロシア当局と連携して国境管理を適切に行うという。
両国は1995年にビザなし入国を開始した。
ロシアは融資や石油・天然ガスを割り引くことでベラルーシ経済を支えてきた。ベラルーシはこれと引き換えにロシア軍の駐留を許可し、ウクライナ侵攻でもロシアに支援を提供している。
ベラルーシ外務省によると、国境チェックは今月5日に再導入されたという。
一方、ロシア大統領府は17日、先月導入した電子召集令状について、「兵役対象者のデータベース整理を秋の徴兵までに間に合わせる必要がある」と表明した。
この法律により、電子令状を受け取った者は入隊前の出国を禁じられた。
ウクライナ侵攻開始以来、数千人のロシア人男性がビザを必要としないベラルーシに逃れた。
ベラルーシに逃亡したシングルファーザーのモスカリョフ(Alexei Moskalyov)さんは3月、娘が学校で反戦画を描いたとして逮捕・拘束され、その後ロシアに引き渡された。