◎ロシア国防省は2日、キーウと周辺地域の軍需産業施設に対するミサイル・ドローン攻撃を開始したと発表。住宅地への攻撃を否定した。
ロシア軍が2日未明、ウクライナの首都キーウと東部ハルキウ州の住宅地に対するミサイル攻撃を開始した。
現地メディアによると、キーウの空襲サイレンは午前6時頃から鳴り始めた。
ハルキウ州への攻撃はキーウ空爆から約4時間後に始まったと伝えられている。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はテレグラムに声明を投稿。ロシアの極超音速ミサイルがキーウと東部ハルキウ州の街区に撃ち込まれ、民間人少なくとも5人が死亡、101人が負傷したと明らかにした。
キーウの駐米大使もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「何百万人ものウクライナ人が凍えるような寒さの中で避難を余儀なくされる中、ロシアはキーウを含む都市部にミサイルを発射した」と書き込んだ。
また駐米大使は「プーチンを止めるために、ウクライナへの支援を速やかに進める、継続することが重要だ」と強調した。
ロシア国防省は2日、キーウと周辺地域の軍需産業施設に対するミサイル・ドローン攻撃を開始したと発表。住宅地への攻撃を否定した。
また同省は「ミサイル工場、ドローン工場、西側諸国から供給されたミサイル、弾薬、兵器を保管する倉庫にミサイルを撃ちこみ、目的を達成した」と主張した。
キーウ当局はロシア軍のミサイル攻撃で住宅、道路、公共インフラなどに被害が出たと報告。ハルキウ州政府もロシア軍のミサイル攻撃を複数の地域で確認したと述べた。
一方、ロシア西部ベルゴロド州当局は2日、ウ軍が発射したミサイル4発を防空システムが撃墜したと発表した。
プーチン(Vladimir Putin)大統領は元旦に放送されたテレビ演説で、ベルゴロド州への攻撃で20人以上が死亡、100人以上が負傷したことを受け、ウクライナへの攻撃を強化すると言明。ウ軍がこの攻撃に関与したかどうかは不明である。