◎多くの抗議者がウラジーミル・プーチン大統領に自制を求め、一部はNATO(北大西洋条約機構)にさらなる行動を求めた。
2月24日、世界各地でロシアのウクライナ侵攻に反対する反戦抗議デモが開催され、主要都市の通りは青と黄色のウクライナ国旗で埋め尽くされた。
多くの抗議者がウラジーミル・プーチン大統領に自制を求め、一部はNATO(北大西洋条約機構)にさらなる行動を求めた。NATO軍はロシア軍との衝突を避けるためにウクライナから撤退している。
ニューヨークでは数百人の抗議者がタイムズスクエア、ロシア公館、国連ビルまで行進し、ウクライナへの支援を呼びかけた。
ニューヨークには米国最大のウクライナ人コミュニティがあり、15万人以上のウクライナ人が暮らしている。
ワシントンD.C.のデモ隊はホワイトハウスとロシア大使館まで反戦を呼びかけ、ジョー・バイデン大統領にさらなる行動を求めた。一部のデモ参加者はロシア大使館前の公道に「人殺し(murder)」と落書きしたと伝えられている。
シカゴでも同様のデモが行われた。
ロンドンでは首相官邸前とロシア大使館の前にウクライナの国旗を持った数百人が集まった。BBCニュースによると、デモ隊の多くはロシア人とウクライナ人だったという。
ベルリンのブランデンブルク門は青と黄色でライトアップされ、ウクライナとの連帯が示された。ドイツ通信社によると、数千人が市内を行進したという。
パリの市庁舎もライトアップされ、市内各地で行進が行われた。
モスクワとサンクトペテルブルクでも軍の侵攻に反対する人々が声を上げた。ロイター通信などによると、治安当局はデモに参加した市民1,000人以上を拘束したという。
昨年2月に投獄されたロシアの野党指導者アレクセイ・ナワルニー氏は24日、刑務所内で行われている秘密裁判の中で戦争に強く反対した。
日本、スペイン、レバノン、オーストリア、オランダ、ポーランドなどでも抗議デモが行われた。