ロシア、米イスラエルによるイランへの攻撃を「侵略行為」と非難
ロシア外務省はテレグラムに声明を投稿し、米国とイスラエルがイランの核プログラムへの懸念を口実にして「体制転換」を追求していると非難した。
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ロシア外務省は2月28日、米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を「主権国家に対する計画された無差別な武力侵略行為」と非難し、即時停止と外交的解決への復帰を強く求める声明を発表した。ロシアはこの攻撃が国際法と国連憲章に反すると指摘し、事態の悪化を懸念している。
ロシア外務省はテレグラムに声明を投稿し、米国とイスラエルがイランの核プログラムへの懸念を口実にして「体制転換」を追求していると非難した。またこの攻撃は人道的、経済的、放射線被害をもたらす可能性があり、中東を「制御不能なエスカレーションの深淵」に突き落とす危険性があると警告した。さらに、国際原子力機関(IAEA)の管理下にある核施設への爆撃は「受け入れられない行為」であるとし、ロシアは平和的解決の仲介に協力する用意があると主張した。
ロシアは米国とイスラエルに対し、軍事行動を停止し、外交交渉を再開するよう求めるとともに、この軍事キャンペーンが引き起こす潜在的な「人道的・経済的・放射線上の破滅的結果」に全責任があると非難した。ロシアの立場は国際社会が即時に対話を再開し、地域のさらなる緊張を避ける必要があるとの強いメッセージを含んでいる。
ロシアがイラン側の立場を支持する形での強い非難を表明した背景には、両国の長年にわたる軍事・経済関係がある。近年、イランはロシアのウクライナ侵攻支援に自爆ドローンなどの軍事物資を供給し、両国の戦略的結びつきは深まっている。さらに、今回の声明に先立ち、ロシア外相とイラン外相が電話で協議し、イラン側は国連安全保障理事会の緊急会合を要請する意向を伝えた。
この非難表明は国際的な反応の中で一段と注目を集めている。ロシアは同日開催予定の緊急会合で、米国とイスラエルによる軍事行動の停止と外交的解決を求める決議を提案する構えだと伝えられている。緊急会合は米国東部時間午後4時から開かれる予定で、ロシアと中国が共同で会合を求めた。安保理では国際社会の多くが地域のさらなる不安定化を懸念し、即時停戦と対話再開を訴える見通しだ。
ロシアの非難声明は米国の軍事行動に対する国際的な懸念が高まる中で、外交的圧力を強める動きの一環とみられる。ロシアはこれまでイスラエルとの関係維持に努めてきたが、今回の対応はイランとの関係を重視する姿勢を改めて示した形となった。同時に、地域全体の安全保障環境が一層不安定化する可能性への懸念が国際社会で共有されつつある。
