英俳優ラッセル・ブランド、強姦罪と性的暴行罪で追起訴
検察当局は23日、ブランドに対して新たに強姦1件と性的暴行1件の罪状を科したと発表した。
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イギリスの俳優ラッセル・ブランド(Russell Brand、50歳)が強姦および性的暴行の罪で追起訴された。
検察当局は23日、ブランドに対して新たに強姦1件と性的暴行1件の罪状を科したと発表した。これらは別の2人の女性に関するものであり、ブランドに対する法的手続きが拡大したことを意味する。
これはブランドが直面している5件の性犯罪容疑(2件の強姦、1件の不適切な身体的接触亜、2件の性的暴行)に加えられるもので、これまでに合計6人の女性が被害を告発している。新たな起訴の対象となった事件は2009年に起きたとされ、これまでの告発は1999年から2005年にかけての出来事に関するものである。
検察は声明で追起訴について、「メトロポリタン警察の捜査に基づき、十分な証拠があると判断された」と説明した。また、ブランドは公正な裁判を受ける権利を有していると強調した。
ブランドはこれまでの5件の罪状について、5月にロンドンの裁判所で無罪を主張している。彼は一連の告発を全て否定し、これらの関係が合意に基づくものであったと主張してきた。4月に起訴された際、ブランドは自身の過去について性的依存症や無分別な行動があったと語りつつも、「私は決して強姦犯ではない」と強調していた。
地元メディアによると、ブランドは追起訴についてコメントしておらず、2026年1月20日にウェストミンスター裁判所に出廷する予定。これに先立ち、既存の5件の罪状に関する審理は2026年6月16日から、ロンドン南部の裁判所で開始される予定である。
捜査は2023年9月、イギリスのテレビ番組「チャンネル4・ディスパッチ(Channel 4 Dispatches)」と英字紙「ザ・サンデー・タイムズ(The Sunday Times)」による共同調査報道を契機として始まった。この報道で複数の女性がブランドに対する性犯罪の主張を行ったことから、メトロポリタン警察が詳しい聴取と証拠収集を進めてきた。調査開始から2年以上が経過し、複数の訴えを統合する形で進むこの事件は、イギリス社会で大きな注目を集めている。
当局は今回の起訴に関しても引き続き捜査が進行中であるとし、同様の事件に関する情報や証言を持つ可能性のある人々に対して名乗り出るよう呼び掛けている。また、告発した女性たちには専門の支援が提供されていると当局は説明している。
ブランドはこれまでにテレビ司会者や映画出演者として名を馳せ、大衆文化の中心的な存在であった。しかし、今回の法的手続きにより、彼の公的なイメージとキャリアは大きな影響を受けているとみられる。今回の追起訴を含む裁判の行方は、イギリス国内外で引き続き注目を集めることになるだろう。
