◎ルーマニアはロシアの侵攻を受けるウクライナと650キロの国境を接している。
ルーマニア、ウクライナ国境沿いの橋(Getty Images)

ルーマニア国防省は19日、黒海上空で正体不明の物体が領空を侵犯したため、今週2度目のスクランブル発進を行ったと明らかにした。

それによると、ドローンとみられる小さな物体は午前2時30分頃に黒海上空で検知され、内陸に向かったという。

ルーマニアはロシアの侵攻を受けるウクライナと650キロの国境を接している。

ロシア軍は黒海とドナウ川沿いにあるウクライナの標的を攻撃する際、何度かルーマニアの領空に侵入している。

ルーマニア領内ではロシア軍ドローンの残骸がいくつも発見されている。

国防省は声明で、「物体の領空侵犯を受け、NATO基地のスペイン空軍F18戦闘機2機とルーマニアのF16戦闘機2機がスクランブル発進したが、物体は発見できず、レーダーから消えた」と述べた。

空軍のレーダー監視システムは17日の午後5時頃にも黒海上空でドローンとみられる物体を検知。4機が現地に向かったものの、発見することはできなかった。

当局は物体が消えて現場周辺にヘリ部隊などを送り、何かが落下した痕跡がないか調査している。

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