◎NATO加盟32カ国は米ワシントンD.C.で7月9~11日に開催されるNATO首脳会議で後任人事を承認し、結束をアピールすると予想されている。
ルーマニアのヨハニス(Klaus Iohannis)大統領が20日、NATO事務総長選から撤退し、オランダのルッテ(Mark Rutte)首相の就任がほぼ確実となった。
ヨハニス氏は声明で、「我が国はルッテ氏の立候補を支持する」と述べ、NATOに撤退の意向を伝えたと明らかにした。
ヨハニス氏の撤退により、ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長の後任はほぼ決まったとみられる。
NATO加盟32カ国は米ワシントンD.C.で7月9~11日に開催されるNATO首脳会議で後任人事を承認し、結束をアピールすると予想されている。
報道によると、ルッテ氏の就任は数日中に開催される予定のNATO大使会合、もしくは7月のサミットで決まる可能性が高い。
ルッテ氏は10月1日に第17代事務総長に就任する見通しとなった。
NATO事務総長は会議の議長を務め、32カ国の足並みを揃え、コンセンサスに基づいて組織が機能し続けられるようにする責任を負う。
事務総長就任には加盟32カ国の同意が必要である。
ハンガリー政府は今週、ルッテ氏の出馬を容認すると表明した。
ルッテ氏の出馬に異議を唱えていたトルコも4月、反対を撤回した。
米英独仏などの主要国もルッテ氏への支持を表明している。