◎今回の議会選は前代未聞のやり直しが決まった大統領選の後に行われた。
2024年12月8日/ルーマニア、首都ブカレスト、大統領選の結果に抗議するデモ(AP通信)

ルーマニアの与党・社会民主党(PSD)は19日、中道や改革派との連立を断念したと発表した。

PSDのチョラク(Marcel Ciolacu)首相はフェイスブックに声明を投稿。EU寄りの中道右派、改革派、ハンガリー系の小政党との連立を断念し、右派政党と交渉を行っていると明らかにした。

PSDは先週、この3党と連立を組むことで合意していた。

12月1日の議会選ではPSDが最多得票を獲得。ロシア寄りの右派も議席の3分の1を抑えたが、他政党と連立を組むことはできなかった。

今回の議会選は前代未聞のやり直しが決まった大統領選の後に行われた。

憲法裁判所は今月初め、大統領選第1回投票の結果を無効と判断し、親ロシア派の極右ジョルジェスク(Calin Georgescu)氏の決選投票進出に待ったをかけた。

憲法裁は人工知能(AI)を含むデジタル技術の違法な使用や、未申告の選挙資金が使用されたと指摘。また、ある候補がソーシャルメディア・プラットフォームで「優遇措置」を受け、その結果、有権者の意思表示が歪められたとしている。

ヨハニス(Klaus Iohannis)大統領は先週、12月20日に議会を召集する政令に署名した。

大統領選の日程は新政権が決める予定だ。

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