ルーマニア次期政権、4つの親EU政党が参加見通し

新政権は6月末までに予算を承認する必要があり、投資適格の最低ランクに格下げされる可能性がある。
ルーマニアの国旗(ロイター通信)

ルーマニアの中道左派・社会民主党(PSD)のグリンデアヌ(Sorin Grindeanu)党首は19日、次期政権に4つの親EU政党全てが参加する可能性が高いと明らかにした。

グリンデアヌ氏はダン(Nicusor Dan)大統領との会談後、記者団に対し、「次期政権は数週間にわたる交渉の結果、4つの親EU政党で構築される予定である」と語った。

チョラク(Marcel Ciolacu)首相は先月、やり直し大統領選で連立与党の統一候補が敗れたことを受け、辞意を表明した。

ダン氏は先月のやり直し大統領選決選投票で極右のシミオン(George Simion)氏を破った。

PSDはダン氏の就任前から連立協議を進めてきた。

新政権は6月末までに予算を承認する必要があり、投資適格の最低ランクに格下げされる可能性がある。

ダン氏が最初に首相に指名したのは中道右派の国民自由党(PNL)の党首であった。ハンガリー系政党UDMRはこれを支持している。

しかし、与党が過半数を形成するためにはPSDとの協力が必要不可欠である。

第1党のPSDは他党の首相就任に反対し、2028年の議会選まで各党が輪番で首相を選出するよう提案している。

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