ポーランド首都で与野党が選挙集会、6月1日大統領選決選投票
▽地元テレビ局の最新の世論調査によると、決選投票でチャルコフスキ氏に投票すると回答した人は45%、ナブロツキ氏も45%、9%が未定と回答した。
の選挙集会(AP通信).jpg)
ポーランドの首都ワルシャワで25日、与党・市民プラットフォーム(PO)と最大野党・法と正義(PiS)の選挙集会が開かれ、数万人が参加した。
双方の大統領候補が来週行われる決選投票を前に、全国の有権者に支持を呼びかけた。
第1回投票は18日に行われ、POのチャルコフスキ(Rafal Trzaskowski)氏とPiSのナブロツキ(Karol Nawrocki)氏が決選投票に進んだ。
チャルコフスキ氏は2ポイント差でナブロツキ氏を破ったものの、最新の世論調査によると、2人の支持率は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない。
PiSは23年の総選挙で第1党を維持するも、改選前から大きく議席を減らした。一方、POは他政党との交渉をまとめ、連立政権を発足させた。
トゥスク(Donald Tusk)首相はEUとの関係を修復し、EUが民主主義を弱体化させたと指摘するPiS前政権が行った司法改革を元に戻すことを約束している。
しかし、トゥスク氏の改革案はPiSである現職のドゥダ(Andrzej Duda)大統領に跳ね返されてきた。
ポーランドでは大統領が法案の拒否権を持つ。
トゥスク氏は25日の演説で、「この選挙は極めて重要であり、ポーランドだけでなく、EUの命運を左右すると言っても過言ではない」と語った。
一方、ナブロツキ氏の支持者は「ポーランドを再び偉大に」「ポーランド・ファースト」などと書かれた帽子をかぶり、トランプ米政権との連携強化を求めた。
決選投票は6月1日に行われる予定である。
地元テレビ局の最新の世論調査によると、決選投票でチャルコフスキ氏に投票すると回答した人は45%、ナブロツキ氏も45%、9%が未定と回答した。
得票率21%で3位となった左派候補はどちらを支持するか表明していない。
ポーランドはウクライナと国境を接し、西側による軍事支援の拠点となってきた。