反移民団体と反差別団体が対峙、警察が出動 イギリス

極右政党の支持者たちは移民を収容しているホテルの前に集まり、「移民は帰れ」「イギリスは満員だ」などと叫んだ。
2025年8月2日/イギリス、ロンドンの移民収容施設前、極右政党の支持者と警察官(AP通信)

イギリス・ロンドンの移民収容施設前で2日、反移民と反差別を掲げる団体が対峙し、警察が出動した。

極右政党の支持者たちは移民を収容しているホテルの前に集まり、「移民は帰れ」「イギリスは満員だ」などと叫んだ。

警察はホテル内の窓から移民たちが様子を見守る中、極右支持者と「移民・難民を歓迎しよう」と叫ぶリベラル派の間に割って入った。

過去数週間、ロンドンやイングランドのいくつかの町では移民の受け入れに反対する抗議デモが発生している。

抗議者たちはボートで英仏海峡を渡って到着する移民が国民の命と安全を脅かしていると主張している。

イングランド北西部サウスポートでは1年前、女児3人が殺害される殺傷事件が発生。その後、容疑者の少年が最近到着した移民であるという情報が拡散し、暴動に発展した。

容疑者の偽情報を最初に発信したのはニュースメディアチャンネルを装ったX(旧ツイッター)のアカウントであった。

イギリスで反移民を公約に掲げる新興右派政党「リフォームUK」は過去数カ月で支持率を一気に伸ばし、スターマー政権に圧力をかけている。

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