セルビアで親政府派と反対派が衝突、駅崩落事故から1年
緊張が高まる中、ベオグラードでは数千人の群衆が機動隊の封鎖線の両側で対峙し、瓶や石を投げ合った。ケガ人の情報はない。
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セルビアの首都ベオグラードで2日、ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領の支持者と反対派がデモを行い、一部が衝突した。
現地メディアによると、機動隊が双方を引き離し、複数人を拘束したという。
反対派はブチッチ氏に辞任を要求。北部ノビサド駅で発生した事故の調査を追求するよう求めた。
この事故はノビサド駅の入り口で24年11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む16人が死亡した。
ノビサド駅は1964年に建設され、近年2度改修工事が行われたものの、崩落した天井は工事に含まれていなかった。直近の工事は中国の国営企業が請け負っていた。
検察はこの事故に関連して、ベシッチ(Goran Vesic)前建設相ら10数人を起訴している。
デモを主導する学生ユニオンは改修工事における汚職が事故につながったと主張してきた。
緊張が高まる中、ベオグラードでは数千人の群衆が機動隊の封鎖線の両側で対峙し、瓶や石を投げ合った。ケガ人の情報はない。
ノビサドで1日に行われたデモも一部が暴徒化した。
デモ隊は非暴力を誓い、参加者に平和的に抗議するよう呼びかけてきたが、6月末に一部が暴徒化し、数百人が逮捕される事態となった。
その後も散発的に暴動が発生。治安部隊はその都度、催涙ガスと放水砲でデモを鎮圧してきた。
