◎ウクライナ軍は今年6月に反攻を本格化させ、東部と南部で多くの領土を奪還したが、ロシア軍の反撃と弾薬不足に直面。苦戦を強いられている。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は19日、ロシア軍が数カ月に及ぶウクライナ軍の反攻を撃退し、完全に主導権を取り戻したという見方を示した。
プーチン氏は軍幹部との会合で自軍を称賛し、「ウクライナからナチ勢力を一掃し、市民を解放する」という目標は達成に近づいていると主張した。
またプーチン氏は自軍が目標に向かって効果的に行動し、素晴らしい戦果をあげていると強調。「ウクライナ軍に奪われた陣地の多くを奪還した」と述べた。
ウクライナ軍は今年6月に反攻を本格化させ、東部と南部で多くの領土を奪還したが、ロシア軍の反撃と弾薬不足に直面。苦戦を強いられている。
プーチン氏は西側のウクライナ支援が滞っていることに言及。「敵は多くの死傷者を出し、備蓄を浪費し、反攻は成功したと偽情報を流しているが、戦場を見れば答えは明らかだ」と述べた。
ウクライナ軍はロシア軍による広大な地雷原を含む、幾重にも張り巡らされた防衛線を突破できず、南部クリミア半島を含む占領された領土を奪還するという目標を達成できずにいる。
プーチン氏は前日、来年3月に予定されている大統領選の書類を中央選挙管理委員会に提出した。