◎ロシアのプーチン大統領がバイデン米大統領の再選に期待を表明した。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領がバイデン(Joe Biden)米大統領の再選に期待を表明した。ロシア国営メディアが14日に報じた。
プーチン氏は国営テレビのインタビューで「当選した米国の大統領であれば、誰とでも協力する用意がある」と表明する一方、「どちらがよいか」という質問に対しては、「バイデン氏の勝利を望んでいる」と述べた。
またプーチン氏はバイデン氏の方がトランプ(Donald Trump)前大統領より経験豊富であり、「予測しやすい」と強調した。
「バイデン氏の方が経験豊富で、予測しやすく、旧態依然とした政治家だ。しかし、我々は米国民が信頼する指導者であれば、誰とでも協力する用意がある」
バイデン氏の健康不安説について尋ねられたプーチン氏は、「私は医者ではないので、それについてコメントするのは適切ではない」と答えた。
バイデン政権は同氏の年齢と記憶力について特別検察官が出した警鐘に対する民主党の懸念を和らげようと努力している。
ハー(Robert Hur)特別検察官は副大統領時代の機密文書の所持をめぐる捜査の中で、「バイデン氏がそれを悪用したという証拠はなく、いかなる犯罪にも問われない」と報告する一方、「バイデン氏は当時のことを覚えておらず、記憶力に問題があった結果、機密文書の返却そのものを忘れた可能性がある」と指摘した。
またハー氏はバイデン氏を「記憶力が落ちた悪意のない高齢者」と呼び、知的鋭敏さが衰えている点を考慮すると、陪審で有罪とされることはないとした。
バイデン氏はこの発表後、急遽記者会見を開き、「私の記憶力は確かだ」と怒って反論していた。
プーチン氏はバイデン氏の健康に関する話題について、「米国では選挙キャンペーンが加速しており、ますます鋭い方向に向かっている」と指摘した。
またプーチン氏はスイス・ジュネーブで2021年6月にバイデン氏と会談した時の様子に言及。「その時も健康不安説が流れていたが、私は逆にバイデン氏の健康な状態を目の当たりにした」と付け加えた。
「彼らはバイデン氏が衰弱していると噂していたが、私はそのような姿を見ていない。確かに彼は書類を見ていたが、正直なところ、私も書類を見ていた。大した問題ではない」
プーチン氏はバイデン政権の方針を間違いと指摘。「両国の関係は米国の一方的な政策により、悪化の一途をたどっている」と述べた。