◎プーチン氏は首都モスクワの軍病院を訪問。軍幹部らとの会談でウクライナ軍の拠点を攻撃し続けると誓った。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は1月1日、ウクライナへの攻撃を強化すると言明した。
プーチン氏は首都モスクワの軍病院を訪問。軍幹部らとの会談でウクライナ軍の拠点を攻撃し続けると誓った。
またプーチン氏はウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州に対する12月29日の攻撃を「テロ」と呼び、「ウ軍は民間人を意図的に狙った」と主張した。
国営メディアによると、この攻撃で民間人25人が死亡したという。
プーチン氏は会談の中で、「戦いはロシアに有利な方向に向かっており、速やかな終結を望んでいるが、実現するか否かはウクライナ次第である」と強調した。
またプーチン氏は「最大の障害は西側のナチ勢力であり、彼らはロシアを破壊することはできないと理解し始めたため、戦略を練り直しているようだ」と述べた。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は英誌エコノミストが1日に報じたインタビューの中でプーチン氏の主張を否定。「ロシアが有利に立っているというプーチンの主張は願望に過ぎない」と指摘した。
またゼレンスキー氏はロシアの総死傷者数に言及、「数十万人を死に追いやったにもかかわらず、ロシアは昨年、大都市をひとつも占領できなかった」と述べた。
ゼレンスキー氏は西側の同盟国がウクライナよりガザ地区を注視していることに不満を表明した。
両首脳は国民向けに新年のメッセージも発信している。
プーチン氏はウクライナ侵略に言及することなく、ロシア兵を「英雄」と称えた。
ゼレンスキー氏はロシアの侵略から2年になろうとする中、ウクライナは深刻な困難を克服して強くなったと表明。年内にドローンを少なくとも100万機製造し、ロシア軍に対抗すると約束した。