プーチン氏が極超音速ミサイル「オレシュニク」を称賛、ベラルーシに配備へ

オレシュニクは音速の10倍で飛行し、5500キロ離れた目標を攻撃できるとされる。
2025年8月1日/ロシア、サンクトペテルブルク、プーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(AP通信)

ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、新型の極超音速中距離弾道ミサイル「オレシュニク」の大量生産を開始し、今年後半に同盟国ベラルーシに配備する計画を再確認した。

プーチン氏はサンクトペテルブルクの保養地でベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領と会談。「準備作業は現在進行中であり、おそらく年末までに完了するだろう」と語った。

またプーチン氏はオレシュニクとその関連システムの生産は既に始まっており、第1陣が軍に納入されたと付け加えた。

ロシアは昨年11月、ウクライナに対し、初めてオレシュニクを投入。ウクライナの防空部隊はこれを撃墜できなかったことを認めた。

オレシュニクは音速の10倍で飛行し、5500キロ離れた目標を攻撃できるとされる。

ウクライナ側はオレシュニクについて、ソビエト時代のミサイルを基に開発されたもので、目新しい技術はないと主張している。

プーチン氏はオレシュニクの能力を称賛。「マッハ10の速度で目標に突入する弾頭は迎撃不能であり、複数の弾頭を搭載すれば、核兵器を使わなくてもそれと同等の破壊力を発揮する」と主張した。

オレシュニクは核弾頭を最大6発搭載できるとみられる。ロシアはこれを「隕石」に例え、迎撃不可能と主張している。

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