◎改正メディア法は選挙管理委員会の取材などを制限し、「規制当局の承認を受けたジャーナリストのみ活動を許可される」などとしている。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領が大統領選に関する法律の改正を承認し、メディア報道に新たな制限を設けた。国営メディアが14日に報じた。
大統領選は来年3月に予定されている。
プーチン氏は立候補するかどうか明言しておらず、連邦議会が選挙日程を決めた後、声明を出すとしている。
国営テレビによると、プーチン氏が承認した改正メディア法は選挙管理委員会の取材などを制限し、「規制当局の承認を受けたジャーナリストのみ活動を許可される」などとしている。
フリーランスや独立系メディアのジャーナリストは大統領選の取材を制限される可能性がある。
また改正法は軍事基地や戒厳令下での選管の行動を、地域・軍当局の事前許可なしに取材することも禁じる。
さらに「ブロックされたリソース(欧米の主要メディア、フェイスブック、インスタグラムなど)」での大統領選キャンペーンや情報発信も違法となる。
ロシアは様々なウェブサービスを禁じているが、一部のロシア人はVPN接続(仮想専用通信網)を使ってブロックを回避している。