▽カザフとアゼル当局は回収したフライトレコーダーを分析するなどして、墜落の原因を調べている。
ロシアのプーチン(Vladimir Putin)大統領が28日、カザフスタン西部アクタウ近郊にアゼルバイジャン航空の旅客機が墜落した事故について、ロシア防空システム作動による「悲劇的な事件」だったとして、アゼルのアリエフ(Ilham Aliyev)大統領に謝罪した。
アゼルバイジャン航空8432便は25日、アゼルの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、アクタウに墜落。乗客乗員67人のうち38人が死亡、29人が病院に搬送された。
アゼルの関係筋はロシアの防空システムによる誤射という認識を示していた。
ロシア大統領府は声明で、プーチン氏はアリエフ氏との電話会談でこの事故に言及し、防空システムによる悲劇的な事件であるとして、謝罪したという。
大統領府は防空システムがチェチェン領内に飛来したウクライナのドローンを撃墜中、事件が発生したと述べたが、旅客機にミサイルもしくは弾が当たったとは言わなかった。
米当局も27日、墜落は外部からの攻撃によるものという見解を示していた。
カザフとアゼル当局は回収したフライトレコーダーを分析するなどして、墜落の原因を調べている。
アゼルとカザフは旧ソ連構成国であり、ロシアの緊密な同盟国である。