▽暴徒は火炎瓶や石を投げ、店舗を略奪したり、車両を破壊した。
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ギリシャの首都アテネで5日、2年前の鉄道事故に抗議するデモが行われ、一部の暴徒と機動隊が衝突した。
暴徒は火炎瓶や石を投げ、店舗を略奪したり、車両を破壊した。
現地メディアによると、多数の若者がアテネ中心部の広場で機動隊を攻撃。機動隊は催涙ガスと警棒で応戦した。負傷者の情報はない。
この鉄道事故は中部ラリサで23年2月28日に発生。350人以上を乗せた旅客列車と貨物列車が正面衝突し、57人が死亡した。
事故原因は駅長が線路のポイント切り替えを行わなかったためとされている。
鉄道運営事業社ヘレニック・トレインは2台の列車を同じ線路に誤って誘導したとして、駅長を懲戒処分にした。
アテネでは先月末、正義を求めるゼネラルストライキが行われ、さまざまな立場の数万人が国内の各都市で街頭に繰り出した。
犠牲者の遺族は政府に責任を取るよう求め、各地で署名活動などを行っている。検察によると、この事故で起訴されているのは鉄道関係者のみである。
野党は内閣不信任決議案を提出。ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の与党は単独で過半数を保持している。採決は7日午後に行われる予定だ。
野党は政府が鉄道事故の責任者を匿っていると主張している。