◎事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口付近で1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む14人が死亡、3人が重傷を負った。
セルビアの首都ベオグラードで3日、北部ノビサドの駅天井が崩落し、14人が死亡した事故に抗議するデモ集会が開かれ、数千人が政府関係者の逮捕を要求した。
集会には国会の野党議員も参加し、ブチッチ政権に退陣を呼びかけた。
事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口付近で1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む14人が死亡、3人が重傷を負った。
事故現場近くにも犠牲者を追悼する人々が集まり、花束を手向けた。
ベオグラードの群衆は「逮捕しろ」と連呼し、政府庁舎前に陣取った警察官に向かって「人殺しを守るな」「この恥知らず」と叫んだ。
デモに参加した野党議員の1人はAP通信の取材に対し、「汚職政治家たちは自分たちの利益にならない工事を後回しにし、ボロボロの公共施設を放置している」と語った。
地元メディアによると、この駅は近年2度改修工事が行われていたものの、今回崩落した天井は工事に含まれていなかったという。
公共放送などが放送した防犯カメラの映像には天井が突然崩れ落ちる様子が映っていた。
地元メディアによると、生還した3人(18~24歳)は全員、手足を切断する重傷を負ったという。
犠牲者の合同葬儀はノビサド市内で3日に営まれ、数千人が参列した。