◎インタビューの中で最も物議を醸した主張が、ヘンリー王子とメーガン妃の第一子、アーチー君の肌の色に関するメーガン妃の発言だった。
メーガン妃(サセックス公爵夫人)とヘンリー王子のインタビューが3月7日にアメリカで放送され、物議を醸している。イギリスでは現地時間3月8日21時から放送された。
ふたりは他の王族との関係、人種差別、メンタルヘルス、タブロイド紙の嫌がらせで苦痛を受けたことなどを語った。また、メーガン妃は司会のオプラ・ウィンフリー氏のインタビューに単独で応じている。
1.王室は浅黒い肌の赤ちゃんを望んでいない
インタビューの中で最も物議を醸した主張が、ヘンリー王子とメーガン妃の第一子、アーチー君の肌の色に関するメーガン妃の発言だった。
「アーチーを妊娠した時、王室は彼の肌の色を懸念していました。黒い肌の子が生まれると心配だったのでしょう」
メーガン妃は王室の発言をヘンリー王子に伝えたと述べた。しかし、王室の誰がそのような発言をしたかは明かさなかった。
ヘンリー王子はウィンスリー氏に、「私はこの会話を(誰とも)共有しないでしょう」と述べ、「私はショックを受けました」と当時の心境を語った。
2.メーガン妃はキャサリン妃を泣かせていない
メーガン妃は数年前にタブロイド紙などが報じた「メーガンがキャサリン妃(ケンブリッジ公爵夫人)を結婚式のドレスに関する言い争いで泣かせた」という噂を却下した。
メーガン妃はウィンスリー氏に「真実は逆」と語った。
「結婚式の数日前、ケイト(キャサリン妃)はフラワーガールのドレスに腹を立て、私に文句を言いました。私は泣きました」
「その後、ケイトは花と謝罪のコメントを書いたメモを私に渡し、謝罪しました。私はケイトを泣かせたことなどなく、(タブロイド紙が報じたように)軽蔑したこともありません。虚偽の噂を訂正してほしいと思っています」
「メディアはヒーロー(キャサリン妃)と悪役(メーガン妃)の物語を望んでいたのでしょう」
3.メーガン妃は自殺寸前まで追い詰められた
メーガン妃は王室に加わった後の孤独と自由の喪失について語った。
「私はロイヤルファミリーに加わり、パスポート、運転免許証、鍵など、これまで当たり前だと思っていたものを全て失いました」
メーガン妃は孤独、タブロイド紙の噂、様々な圧力で精神を病み、「もう生きたくなかった」と述べた。
「ヘンリーに思い悩んでいると伝えることは本当に恥ずかしかったです。(私と結婚したことで)彼がつらい立場にいることは分かっていました。しかし、私は相談しなければ、実行していたでしょう。そして、私はヘンリーに伝えました。私はどこかに行く(王室から離れる)必要があったのです」
メーガン妃は王室内の「最も高齢者のひとり」に相談し、次に人事部と相談したが、「できることは何もないと言われた」と述べた。
4.メーガン妃は故ダイアナ妃の友人と話した
司会のウィンスリー氏は故ダイアナ妃の話題についても触れた。メーガン妃とダイアナ妃の境遇には類似点が多い。(王室に入った、タブロイド紙に追いかけられた、噂を広められたなど)
メーガン妃は誰を頼るべきか分からなかったと当時の心境を語り、「私が連絡を取ったのは、ヘンリーの母親の親友の1人でした」と述べた。
5.ヘンリー王子はチャールズ皇太子に失望した
ヘンリー王子はチャールズ皇太子と兄のウィリアム王子(ケンブリッジ公)との関係について話した。
ヘンリー王子は結婚式を終え王室に戻ったある時点で、チャールズ皇太子が「電話に出ることをやめた」と述べた。
「私は本当にがっかりしました。父は似たような経験をしています。父は痛みを理解しています。そしてアーチーは彼の孫です。私は父を愛していますが、私たちの関係は傷つきました」
「しかし、私は傷ついた父との関係を修復したいと考えています。それは私の優先事項のひとつです」
兄のウィリアム王子については、一緒に地獄をくぐり抜けてきたと述べたが、「かつてのような関係はない」と認めた。
6.エリザベス2世は尊敬している
ヘンリー王子はエリザベス2世と本当に良い関係を築いていると述べた。なお、女王(94歳)とアーチー君(1歳)は昨年オンラインで会談している。
「女王は私の名誉連隊長です。女王は私のそばにいます。いつもそうです」
メーガン妃もエリザベス2世を称賛し、一緒に旅行した時に毛布を共有し、最初の婚約会見時に美しいジュエリーを与えられたと述べた。
7.ヘンリー王子は資金を断ち切られた
ヘンリー王子は2020年の初めにロイヤルファミリーとの経済的な関係を断ち切ったと述べた。
また、渡米後のインタビューやポッドキャストを作るために行ったNetflixとSpotifyとの契約は計画外だったと認めたうえで、「セキュリティ(対策資金)を確保するために、取引する必要がありました」と述べた。
「しかし、私は母(ダイアナ妃)が私に残してくれたもの(資産)に助けられました。それがなければ、私たちはここにはいられなかったでしょう」
またふたりは、アメリカの億万長者で映画プロデューサーのタイラー・ペリー氏から南カリフォルニアの新しい自宅とセキュリティを提供されたことを明かした。
8.メーガン妃は自殺寸前の状態で公式イベントに出席した
メーガン妃は、ヘンリー王子に自殺念慮があると伝えた日の晩にロイヤルアルバートホールで行われた公式イベントに出席しなければならなかったと述べた。
BBCニュースなどは、ヘンリー王子と手をつなぐメーガン妃の引きつり気味の笑顔をとらえていた。
「私はそこ(イベント会場)で何が起きているのか理解できませんでした」
「私はハリーの手をしっかり握っていました」
「私たちは笑顔で仕事をしました。しかし、ロイヤルアルバートホールのライトが消える(記者が離れる)たび、私は泣いていました」
9.メーガン妃はカーテシーに困惑した
メーガン妃は初めてエリザベス2世に会った時、王室の女性はカーテシーをしなければならないと知り、驚いたと語った。
カーテシーは女性のみが行う挨拶。目上の人に対して行うことが多い。
メーガン妃はカーテシーを単なる儀式のひとつと考えており、「王室で行うことはないと思っていた」と述べた。
また、メーガン妃は「昼食会(で女王に会う)の前にカーテシーの練習をしなければならない」とヘンリー王子から言われたと述べた。
「私はあなたの祖母に会うのよ、とヘンリーに言いました。ヘンリーは女王に会うんだ、と言いました」
メーガン妃はロイヤルファミリーについて事前に何の調査も行っていなかったと述べ、「ヘンリーと付き合う前にオンラインで彼のことを調べたことはない」と強調した。
10.結婚式の3日前に誓いを交わした
ふたりは2018年5月にウィンザー城で式を挙げた。しかし、メーガン妃はその3日前にカンタベリー大主教の前で誓いを交わしていたとインタビューの中で明かした。
11.アーチー君はヘンリー王子に安全運転を指示します
ヘンリー王子は、アーチー君を自転車に乗せて一緒にサイクリングを楽しんでいると語った。番組内では、家族そろってビーチで遊んでいる映像も放送された。
メーガン妃によるとアーチー君の好きな言葉は「水分補給」で、自転車に乗る時はヘンリー王子に「安全に運転しなさい」と命じるという。
12.第二子は女の子です
ふたりはインタビューの中で、「第二子は女の子」とカミングアウトした。
ヘンリー王子はとても驚き、そして、とても感動したと述べた。
「これ以上の喜びはありません。しかし、娘が生まれた時はもっと喜び、感動するでしょう」
司会のオプラ・ウィンフリー氏はふたりに、「インタビューをハッピーエンドで終えることはできましたか?」と質問した。
メーガン妃は「今まで読んだどんなおとぎ話よりも素晴らしかったです」と答えた。