◎アンドルー王子(ヨーク公)は1999年から2002年の間に17歳の少女を性的暴行したという告発に直面している。
2019年9月7日/ベルギーのブルージュ、イギリスのアンドルー王子(Getty Images/AFP通信)

1月13日、イギリスのアンドルー王子(ヨーク公)は2014年に勃発した児童買春スキャンダルの批判がさらに高まったことを受け、軍の称号と英王室の護衛を失った。

BBCニュースによると、エリザベス2世は61歳の次男坊から地位を剥奪することに同意したという。英王室は13日遅くに声明を発表した。これでアンドルー王子は公式の場で「殿下」という称号を使用できなくなった。

アンドルー王子は1999年から2002年の間に17歳の少女を性的暴行したという告発に直面しており、英王室は今回の決定で「イギリスの恥」と呼ばれた恥ずかしい事件の被告と事実上縁を切った。

なお、アンドルー王子はバージニア・ロバーツ氏(原告)の訴えを否定しており、「会ったことを覚えていない」と主張している。

英王室は声明の中で、「女王の承認に基づき、ヨーク公の称号と軍隊は女王に返還されました」と述べた。「ヨーク公は引き続き公務に関与せず、民間人として訴訟に対応します...」

BBCによると、150人以上の退役軍人と現役の兵士が次男坊の称号を剥奪するよう英王室に求めていたという。また立憲君主制の終焉を目指す圧力団体も、「アンドルーが女王の息子であることを理解しているが、国家元首兼陸海空軍の最高司令官である女王に対応を求めたい」と声明を発表していた。

アンドルー王子は1982年のフォークランド紛争にヘリコプターのパイロットとして従軍するなど、約20年間イギリス海軍に奉仕した。報道によると、アンドルー王子はクイーンズ・ロイヤル・ランサーズの名誉連隊長やニュージーランド王立陸軍連隊の名誉連隊長を含む複数の称号を失ったという。

ロバーツ氏は公判の中で、「17歳の時、ジェフリー・エプスタインにアンドルー王子とセックスするよう命じられ、イギリスと米国で3回虐待された」と主張した。

エプスタインの元恋人であるギレーヌ・マクスウェルは、1994年から1997年の間にニューヨークで10代の少女3人をエプスタインに斡旋した容疑で2010年に逮捕され、昨年末有罪判決を受けた。エプスタインは2019年8月に刑務所内で自殺している。

アンドルー王子は2019年11月に公務を離れ、エプスタインの犠牲者との戦いに身を投じたが、母親に三下り半を突き付けられ、名誉、称号、そして信用を失った。

アンドルー王子は進行中の裁判の中でエプスタイン、マクスウェル、そしてロバーツ氏との関係について法廷で証言を求められる可能性がある。ロンドンの国際法の専門家であるマーク・スティーブンス教授はAP通信に、「アンドルー王子は英王室の権威を損なう恥ずかしい質問に直面する可能性がある」と述べた。

一部の専門家は、「今回の決定はエリザベス女王の即位70年を記念する祝賀行事、他の王室メンバー、立憲君主制の制度などに影響を与える可能性がある」と指摘している。

女王の祝賀行事は5月~6月に開催される予定。

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