◎3日の会合はルーマニアの首都ブカレストで行われ、4カ国の政府高官が共同事業の立ち上げを宣言した。
ルーマニア、ハンガリー、ジョージア、アゼルバイジャンの4カ国が3日、コーカサス地方からEUにより多くの再生可能エネルギーを送るために、黒海下に地中送電ケーブルを敷設する共同事業を開始した。
このプロジェクトは2022年に4カ国の首脳によって承認され、ウクライナ戦争の影響でエネルギー価格が高騰する中でEUがロシア産エネルギーに依存していることが浮き彫りになった後、勢いを増した。
それ以来、27カ国からなるEUはロシア産エネルギーからの脱却を推し進めている。
この地中ケーブルはカスピ海の風力発電所(アゼルバイジャン)からジョージアを経由してEU加盟国のルーマニアとハンガリーを結ぶ予定だ。
3日の会合はルーマニアの首都ブカレストで行われ、4カ国の政府高官が共同事業の立ち上げを宣言した。
4カ国は共同声明で、「このプロジェクトはエネルギー安全保障の強化と消費者の電気料金の引き下げに貢献するだろう」と述べた。
ルーマニアのエネルギー相は会合後、記者団に対し、「ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、このプロジェクトは4カ国とEUにとって、最も重要な事業のひとつになった」と語った。