▽ポルトガルの人口は約1060万人。過去50年間、中道右派・社会民主党(PSD)と中道左派・社会党(PS)が国を率いてきた。
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ポルトガルの与党である中道右派・社会民主党(PSD)とその他右派保守政党との選挙連合である民主同盟(AD)の支持率が若干低下し、5月18日の総選挙で過半数に届かない可能性が高まっている。
地元紙エクスプレッソが9日に発表した世論調査によると、ADの支持率は2週間前の33%から32%に低下した。
そのライバルである中道左派・社会党(PS)の支持率も29%から27%に低下している。
ポルトガルの比例代表制では少なくとも42%の得票率を得なければ議会過半数(一院制、定数230)を達成できない。
24年3月の選挙ではADの得票率が28%、PSが27%となり、AD少数政権が誕生した。
議会は3月、ルイス・モンテネグロ(Luís Montenegro)首相の不信任決議案を賛成多数で可決。モンテネグロ氏はこれを受け議会を解散した。
野党はモンテネグロ氏の家族が経営するコンサルタント会社が不正に関与したという疑惑を追及。モンテネグロ氏は疑惑を否定している。
世論調査によると、極右シェーガ党(CHEGA)の支持率は18%から19%に上昇。3位につけている。シェーガは24年3月の選挙で12議席から48議席へと大きく議席を増やした。
PSDはシェーガとの連立を拒否している。一方、シェーガはPSDが望むであれば、連立協議に応じる用意があるとしている。
ポルトガルの人口は約1060万人。過去50年間、PSDとPSが国を率いてきた。