◎コカインは首都リスボン近郊の港に停泊していた3隻の貨物船の船倉にバナナと一緒に隠されていた。
ポルトガル警察は23日、コロンビアから輸入されたバナナの中に隠されていたコカイン8トン強を押収したと発表した。
声明によると、コカインは首都リスボン近郊の港に停泊していた3隻の貨物船の船倉にバナナと一緒に隠されていたという。
警察は声明の中で、「この貨物船は大西洋を定期的に横断し、欧州数カ国向けのコカインを密輸していた」と述べている。
押収した日付は明らかにされていない。
ポルトガルを含む欧州諸国でコカインが押収されることは珍しくない。警察によると、今回の摘発はポルトガル史上最大規模で、末端価格は3億ユーロ(約426億円)以上と推定されている。
警察は声明の中で、「麻薬カルテルは世界最大のコカイン市場である欧州に違法薬物を持ち込み、利益を上げている」と述べている。
ポルトガル警察が今年押収したコカインはこれで約12トンとなり、昨年通年の総量を上回った。
地元メディアは警察筋の情報を引用し、「この取り締まりにはEUの警察機関ユーロポールをはじめとする欧州の警察当局も協力した」と報じている。。
一方、ポルトガル北部の警察は23日、隣国スペインの警察と協力して、スペインのギャングのためにスピードボートを建造している犯罪組織を取り締まったと発表した。
ギャングのスピードボートは不正改造されており、モロッコからスペインやポルトガルに麻薬を持ち込むために使用されている。