◎教皇は日曜礼拝で「武器を置き、クリスマスキャロルを響かせよう」と語った。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)教皇は22日、クリスマスに先立ち、世界各地のすべての戦線での停戦を呼びかけ、ウクライナとガザ地区に対する攻撃を非難した。
教皇は日曜礼拝で「武器を置き、クリスマスキャロルを響かせよう」と語った。
また教皇は「クリスマスにウクライナ、聖地(エルサレム)、中東、そして世界中のすべての戦線で停戦が実現するよう祈りましょう」と述べた。
教皇は「ウクライナがボロボロにされている」と非難。「今日も都市への攻撃が続き、学校や病院、教会が被害を受けている」と嘆いたが、相変わらずロシアには言及しなかった。
また教皇はパレスチナ・ガザ地区の市民が「ひどい状況に置かれている」と嘆き、イスラエルを糾弾した。「ガザの子供たちはマシンガンを持たざるを得ず、学校や病院が爆撃され...なんと残酷なことか」
さらに、ガザにおけるイスラエルの行動を非難し、「イスラエルの爆撃のせいでバチカン特使がガザに入ることができなかった」と述べた。
イスラエル当局は22日、エルサレムのカトリック教会枢機卿がガザに入ることを許可。枢機卿らはガザの小さなカトリック共同体のメンバーとクリスマス前のミサを行った。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は22日午前の時点で4万5259人、負傷者は10万7627人となっている。