◎教皇は右膝の靭帯を痛め、歩行や起立が困難になったため、いくつかの行事への参加を取りやめている。
バチカン政府は13日、フランシスコ教皇がコンゴ民主共和国のための特別ミサを望んでいると明らかにした。
教皇は腰痛と膝の怪我に悩まされており、今週末に予定されているイベントへの出席を取りやめた。また、7月2日~7日に予定されていたコンゴ民と南スーダン訪問も中止が決まった。
バチカンの報道官によると、教皇は13日の謁見で司祭団に「コンゴの人々をサンピエトロ大聖堂に招く」と述べたという。
報道官は声明の中で、「教皇はコンゴ・南スーダン巡礼の中止を悲しく思っており、何とか埋め合わせをしたいと考えている」と説明した。「教皇はイタリアのコンゴ人コミュニティーのためのミサを開催したいと言いました...」
報道官によると、このミサは7月3日に行われる予定。
バチカンは声明の中で、「教皇の年齢や体調を考えると、巡礼は簡単なことではありません」と述べている。
教皇は右膝の靭帯を痛め、歩行や起立が困難になったため、いくつかの行事への参加を取りやめている。車いすの使用期間は1カ月を超えた。
バチカンは先週、「靭帯の回復を妨げないために、予定していたコンゴと南スーダンへの訪問を中止しなければならない」と発表した。また教皇は今週日曜日に行われる聖体顕示の行列も欠席する予定。
教皇はコンゴ・南スーダン両政府と信者に謝罪し、神の助けと医療の力でできるだけ早く両国に行けるよう祈りを求めている。
バチカンは教皇が受けている治療の詳細を明らかにしていないが、この問題に詳しい専門家によると、教皇は注射と理学療法を受けているという。
コンゴ民主共和国では武装勢力による虐殺事件が多発しており、この数カ月で市民数百人が死亡、数万人が避難を余儀なくされている。