◎議会は先週、人工妊娠中絶をほぼ禁じる4つの法律を見直す作業を開始することを賛成多数で承認した。
ポーランド・ワルシャワで数千人の中絶反対派がデモ行進を行い、妊娠12週目まで中絶を認めるというトゥスク政権の法改正案に抗議した。
デモ隊はワルシャワ中心部の通りを練り歩き、「中絶反対」「子供を殺さないで」と訴えた。
ワルシャワのカトリック教会は「受胎した生命を守る」と呼びかけ、中絶反対団体が組織した行進を支持すると表明した。
同団体はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「中絶が推進される今、この行進は受胎から自然死までの人間の生命と尊厳を守る貴重な機会になるでしょう」と書き込んだ。
同団体は保守的な前政権が導入した厳格な中絶禁止法を緩和しようとするトゥスク(Donald Tusk)首相に異議を唱え、「この問題は国を挙げて議論すべきだ」と訴えた。
議会は先週、人工妊娠中絶をほぼ禁じる4つの法律を見直す作業を開始することを賛成多数で承認した。
この手続きは数カ月かかるとみられ、議会を通過しても保守派のドゥダ(Andrzej Duda)大統領が拒否するとみられている。
ドゥダ氏は先月末、処方箋なしで15歳以上の全ての女性への緊急避妊薬「モーニング・アフターピル」の販売を許可する法案に拒否権を発動した。
現在、予期せぬ妊娠を避けるモーニング・アフターピルを入手するためには処方箋が必要だ。