◎鉱夫たちは首都ワルシャワのEU事務所前で「泥棒」「石炭を燃やそう」などとシュプレヒコールを上げた。
2023年3月24日/ポーランド、首都ワルシャワ、EUのメタンガス削減計画に抗議する鉱夫たち(Czarek Sokolowski/AP通信)

ポーランドの首都ワルシャワで24日、EUのメタンガス排出削減計画に反対する炭鉱労働者約300人が抗議デモを行った。

鉱夫たちはワルシャワのEU事務所前で「泥棒」「石炭を燃やそう」などとシュプレヒコールを上げた。

AP通信によると、一部のデモ参加者が発煙筒や花火を打ち上げ、警察と小競り合いを演じたという。負傷者は出なかったが、中心部の道路が一時封鎖され、大渋滞が発生した。

EUの執行機関である欧州委員会は加盟27カ国にメタンガスを含む温室効果ガスの排出量を計画的に削減するよう求めている。

デモを主催した組合によると、欧州委員会は2027年から加盟27カ国にメタンの大幅削減を求めており、これにより国内のほとんどの鉱山が閉鎖に追い込まれ、数万人が職を失うことになるという。

ポーランドの鉱山の大半から石炭採掘の過程で大量のメタンガスが放出されている。メタンガスはある一定濃度のガス量と酸素が存在している状態で着火すると爆発する。

南部シレジア地域の炭鉱はポーランドを代表する産業のひとつであり、10万人近くの鉱夫が働いている。

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