◎事件はシャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトンの旗艦店近くで発生。27歳の在留資格を持つ男が警察官に切りかかった。
フランス・パリ市内で警察官が鋭利な刃物で切りつけられ、負傷した。内務省が18日、明らかにした。
それによると、事件はシャンゼリゼ通りにあるルイ・ヴィトンの旗艦店近くで発生。27歳の在留資格を持つ男が警察官に切りかかったという。
パリ市警の署長室は声明で、「テロ攻撃であることを示す兆候は確認されていない」と述べた。
ダルマナン(Gerald Darmanin)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「店舗スタッフから通報を受け、現場で対応に当たった警察官が負傷した」と書き込んだ。
それによると、男は鋭利な刃物で警察官を刺した後、その警察官に撃たれ、重傷を負ったという。
この警察官の容体は明らかになっていない。
AP通信は関係者の話しとして、「警察官は容疑者に武器を捨てるよう命じ、刺された後、少なくとも1回発砲した」と伝えている。
ソーシャルメディアで共有された動画にはルイ・ヴィトンの店舗近くに野次馬が集まる様子が映っていた。
地元メディアによると、ルイ・ヴィトンの警備員が店の外にいた男の「不審な行動」に気づき、警察に通報したという。
ルイ・ヴィトンの店外にはしばしば長蛇の列ができ、シャンゼリゼ通りの目玉のひとつとなっている。
パリ五輪は7月26日に開幕する。警察によると、市内には現在、約3万人の警察官が配備され、セーヌ川で行われる開会式は4万5000人体制で警備にあたる予定だ。
それとは別に、軍の兵士約1万8000人も市内をパトロールしている。
パリでは今週初めにも東部の駅をパトロールしていたテロ警戒巡回部隊に所属する陸軍兵士が男に刃物で切りつけられ、負傷する事件が発生している。