スペイン反移民乱闘、警察が8人逮捕 トレ・パチェコ
トレ・パチェコでは12日遅く、極右団体、地元住民、アフリカ系移民の間で乱闘が発生し、少なくとも5人が負傷した。
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スペイン南東部トレ・パチェコで発生した乱闘について、捜査当局は14日、これまでに8人を逮捕したと明らかにした。
トレ・パチェコでは12日遅く、極右団体、地元住民、アフリカ系移民の間で乱闘が発生し、少なくとも5人が負傷した。
トレ・パチェコでは今週、高齢男性が何者かに襲われ負傷する事件が発生していた。
ムルシア州政府はX(旧ツイッター)への投稿で、「逮捕された8人の中には、高齢男性への攻撃に関与したとされる2人も含まれる」と明らかにした。
それによると、8人は暴行、器物損壊、公務執行妨害などの罪に問われている。
8人のうち6人がスペイン人、1人は北アフリカ出身者であった。
高齢男性は9日、トレ・パチェコ市内で何者かに襲われ病院に搬送された。
その後、アフリカ系移民がこの襲撃に関与しているという情報がSNSで拡散し、地元住民と移民の間で緊張が高まった。
襲撃の背景は不明。警察は男性を暴行したとされる2人の認否を明らかにしていない。
トレ・パチェコの人口は約4万2000人。自治体の統計によると、住民の約3分の1が外国出身者。
スペイン国内では多くのモロッコ人が生活している。
アフリカ北西部に位置するスペイン領メリリャはモロッコと国境を接し、スペインへの移住を希望する移民のホットスポットになっている。
モロッコのメリリャ国境では22年6月、数百人の移民が国境フェンスに押し寄せ、治安部隊と衝突。23人が死亡する事態に発展した。