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在ノルウェー・米国大使館入り口で爆発、ケガ人なし、警察が捜査

爆発は8日の午前1時ごろに発生した。現場付近では「大きな爆発音が聞こえた」との通報が寄せられ、警察や爆発物処理班が現場に急行した。
2026年3月8日/ノルウェー、首都オスロの在米国大使館前、警察の関係者(AP通信)

ノルウェーの首都オスロにある在米国大使館の敷地外で8日未明、爆発が発生し、ノルウェー警察が詳しい経緯を調べている。爆発による負傷者は確認されていないが、大使館の建物入口付近が損傷するなどの被害が出ており、当局は在外公館を標的とした可能性も視野に捜査を進めている。

警察によると、爆発は8日の午前1時ごろに発生した。現場付近では「大きな爆発音が聞こえた」との通報が寄せられ、警察や爆発物処理班が現場に急行した。爆発は米国大使館の領事部入口付近で起き、ガラスや扉の一部が破損するなどの被害が確認された。

捜査当局による初期調査では、爆発は可燃性の装置によって引き起こされた可能性が高いとみられている。地元警察の捜査責任者は地元テレビ局の取材に対し、「爆発物が入ったバッグのようなものが現場に置かれた可能性がある」と説明し、事件は意図的に引き起こされた疑いがあると述べた。警察は大使館が標的だった可能性を含め、複数の仮説をもとに捜査を進めている。

爆発によるケガ人はおらず、周辺住民への直接的な危険も現時点では確認されていない。警察は現場周辺を一時封鎖し、証拠収集や防犯カメラ映像の分析を進めるとともに、目撃情報の提供を呼びかけている。また、事件に関与した人物の特定に向けて捜査を続けているが、これまでのところ逮捕者は出ていない。

国内テロ対策や防諜活動に従事する警察保安局(PST)も捜査に加わり、追加の人員を投入している。なお、ノルウェー国内のテロ警戒レベルは引き上げられていない。政府関係者は事件を重大に受け止めているとした上で、現時点では一般市民に差し迫った危険はないとの見解を示している。

首相府の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、外交施設に対する攻撃は受け入れられないと強調し、事件の全容解明と関係者の特定に全力を尽くすと表明した。内務省も声明を出し、外交施設の安全確保は国際的にも重要な課題であり、政府として厳正に対応する姿勢を示した。

一方、米国務省はこの事件についてコメントを控えつつ、ノルウェー当局と連携して状況を確認しているとした。米国大使館も地元警察による捜査に協力しているという。

今回の爆発をめぐっては、動機や背景は明らかになっていない。警察はテロの可能性を含めて調べているが、現段階では特定の動機を断定するには至っていない。

オスロ中心部にある米国大使館周辺は通常、警備が厳重な地域として知られている。今回の事件は外交施設の安全に対する懸念を浮き彫りにしており、ノルウェー当局は今後も警備体制の強化を含めた対応を検討するとみられている。

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