ポーランドでLGBTQプライドパレード、新大統領への懸念高まる中
参加者はLGBTQ運動の象徴であるレインボーフラッグなどを掲げ、民族主義者のナブロツキ(Karol Nawrocki)氏が大統領選に勝利し、LGBTQコミュニティの未来への懸念が高まる中、その支持を再確認した。
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ポーランド北部グダニスクで7日、LGBTQ+(性的少数者)プライドパレードが行われ、数千人が市内を行進した。
参加者はLGBTQ運動の象徴であるレインボーフラッグなどを掲げ、民族主義者のナブロツキ(Karol Nawrocki)氏が大統領選に勝利し、LGBTQコミュニティの未来への懸念が高まる中、その支持を再確認した。
一部の参加者は「同性婚を認めろ」「愛は愛」「12年間一緒に過ごしてきたのに、なぜシビルパートナーシップが認められないの?」などと書かれたプラカードを掲げた。
ナブロツキ氏は野党・法と正義(PiS)の支持を受けている。
PiSは2015~23年の政権期間中、「LGBTQ+イデオロギー」への反対を政策の柱とし、それをカトリック教徒が多数を占めるこの国の伝統的価値観への脅威と位置付けてきた。
一方、23年に政権を奪取した親EU派のトゥスク(Donald Tusk)首相は同性カップルに対し結婚に準じた法的権利を与えるシビル・ユニオン法の導入を目指してきた。
しかし、ポーランドでは大統領が法案の拒否権を持つため、これが成立する可能性は低いとみられる。
ナウロツキ氏は8月6日に宣誓する予定だ。