◎国境沿いのかみそりワイヤーフェンス周辺に最新鋭の監視カメラと動作検知器を追加設置する予定。
ポーランド政府は18日、ロシアの飛び地カリーニングラード州の国境沿いに最新鋭の電子バリアを設置すると発表した。
内務省によると、国境沿いのかみそりワイヤーフェンス周辺に最新鋭の監視カメラと動作検知器を追加設置する予定。対象範囲は約210km。
カミンスキ(Mariusz Kaminski)内相は18日の記者会見で、「カリーニングラード沿いの監視体制を完全なものにする」と語った。
またカミンスキ氏は「ポーランドのロシア国境をEUの中で最も安全なものにする」と述べた。
ポーランドは昨年、移民の流入を阻止するため、ロシアの同盟国ベラルーシとの国境にもかみそりワイヤーフェンスを建設した。
ポーランド政府はロシア・ベラルーシ当局が移民を意図的にEU加盟国に流し、不安定化を企てていると非難している。
カミンスキ氏は会見の中で、「治安当局は隣国ウクライナの危機的状況に関連する取り組みを進めていく」と述べた。
ポーランドはウクライナを最も強く支持・支援する同盟国のひとつであり、旧ソ連製の戦闘機も供与している。
ポーランド政府は2月、カリーニングラード国境に通じる道路に戦車対策を設置。かみそりワイヤーの建設工事は昨年末に完了している。