◎在北朝鮮・ポーランド大使館は4年前、北がパンデミックにより国境を完全封鎖したことを受け、閉鎖された。
朝鮮人民軍の兵士(Getty Images)

ポーランド政府は15日、北朝鮮の首都平壌にある大使館の運用を再開すると発表した。

西側諸国で北朝鮮の大使館を再開するのはスウェーデンに次いで2カ国目となる。

NATO加盟国のポーランドによる北朝鮮大使館の再開は、ウクライナ戦争に部隊を派遣した北とNATOの新たなコミュニケーション・チャンネルを開くことにつながる。

今年NATOに加盟したスウェーデンは9月に平壌事務所を再開した。

ポーランド外務省の代表団は今週、外交的プレゼンスを回復するために平壌を訪問した。

同省は声明で、「今回の訪問は技術的、政治的なものであり、その主な目的のひとつは常設の外交的プレゼンスを回復することである」と述べていた。

在北朝鮮・ポーランド大使館は4年前、北がパンデミックにより国境を完全封鎖したことを受け、閉鎖された。

3月にNATOに加盟したスウェーデンは9月に業務を再開。平壌に大使館を持たない西側諸国の窓口のひとつになっている。

ウクライナ情勢を考えれば、外交チャンネルの拡大は有益であると言える。

NATOは現在、北朝鮮がウクライナ戦争を支援するためにロシアに軍隊やその他支援を送るのをやめさせるよう、中国を説得する努力を強めている。

米国、韓国、ウクライナの情報機関の評価によると、最大1万2000人の北朝鮮軍兵士がロシア西部クルスク州国境地帯に派遣され、ウクライナ軍を撃退する手助けをしているという。

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