ポーランド大統領選決選投票、右派候補が僅差でリード=出口調査
最新の世論調査によると、2人の支持率は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない状況である。
と最大野党・法と正義のナブロツキ氏(Getty-Images).jpg)
地元メディアの出口調査によると、最大野党・法と正義(PiS)のナブロツキ(Karol Nawrocki)氏が与党・市民プラットフォーム(PO)のチャルコフスキ(Rafal Trzaskowski)氏をわずかにリードしている。
イプソスMMAが実施した出口調査ではナブロツキ氏が50.7%、チャルコフスキ氏が49.3%となっている。
第1回投票は5月18日に行われ、チャルコフスキ氏は2ポイント差でナブロツキ氏を破ったものの、最新の世論調査によると、2人の支持率は拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくない状況である。
PiSは23年の総選挙で第1党を維持するも、改選前から大きく議席を減らした。一方、POは他政党との交渉をまとめ、連立政権を発足させた。
トゥスク(Donald Tusk)首相はEUとの関係を修復し、EUが民主主義を弱体化させたと指摘するPiS前政権が行った司法改革を元に戻すことを約束している。
しかし、トゥスク氏の改革案はPiSである現職のドゥダ(Andrzej Duda)大統領に跳ね返されてきた。
ポーランドでは大統領が法案の拒否権を持つ。
ユーロ懐疑派のナショナリストであるナブロツキ氏が勝利すれば、トゥスク政権の改革は停滞すると予想されている。
選挙管理委員会は最終結果を2日に発表する予定。出口調査の誤差は2ポイントである。
チャスコフスキ氏は現ワルシャワ市長。EUの政策決定におけるポーランドの役割強化を公約に掲げている。
ナブロツキ氏は元アマチュアボクサー。政府の経済・社会政策が隣国ウクライナからの難民を含む多くの移民が流入した原因であると批判し、「ポーランド・ファースト」政策を推進すると約束している。