◎ポーランドにはロシアの侵攻を受けるウクライナに軍事支援を送るNATOの拠点がある。
ポーランド政府は18日、ロシアおよびその同盟国であるベラルーシの国境警備を強化するために約25億ドルを投資すると発表した。
トゥスク(Donald Tusk)首相は記者団に対し、「軍事施設の建設を含む強化プロジェクトはすでに始まっている」と語った。
またトゥスク氏は「敵の侵入を防ぐための要塞システムや地形の形成を含む安全な国境を構築することが重要だ」と述べた。
前政権は2021年にベラルーシから押し寄せた大量の移民の流入を食い止めるため、国境の一部に4億ドルの壁を建設した。トゥスク政権はこの取り組みを強化するとしている。
ポーランドにはロシアの侵攻を受けるウクライナに軍事支援を送るNATOの拠点がある。
トゥスク氏は先週、昨年12月の就任以来初めてベラルーシ国境を視察し、警備をさらに強化すると約束していた。
2年前にウクライナ戦争が始まって以来、EU全体で反移民のムードが高まっている。トゥスク氏は前政権のような厳しい姿勢は見せていないものの、正規の手続きを踏まない移民の流入に反対している。