▽ドイツは昨年9月にフランス、ルクセンブルク、オランダ、ベルギー、デンマーク国境に検問所を設置。ポーランド、チェコ、オーストリア、スイス国境はそれ以前に警備を強化していた。
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ドイツ政府は15日、新政権が発足して最初の1週間で、国境における警察のチェックを強化した結果、入国を拒否された人の数が増加し、拒否された人の中には移民も含まれていたと明らかにした。
メルツ(Friedrich Merz)首相率いる新政権は移民政策の強化を公約に掲げ、5月6日に発足。翌日、ドブリント(Alexander Dobrindt)内相は移民の入国を抑制するために国境警察を増員すると発表していた。
ドブリント氏によると、この7日間で739人が入国を拒否され、前週の511人から45%増加したという。
この中で庇護を求めた51人のうち32人が入国を拒否され、残りは「保護が必要な人々」に属すると認定され、入国を許可された。前週は国境で亡命を求めた44人全員が入国を許可されていた。
ドイツは昨年9月にフランス、ルクセンブルク、オランダ、ベルギー、デンマーク国境に検問所を設置。ポーランド、チェコ、オーストリア、スイス国境はそれ以前に警備を強化していた。
EU域内で生活する人々は原則、国境を自由に越えることができる。国境検査は旅券なしでの自由な往来を認めるシェンゲン協定の精神に反すると批判を浴びている。