◎IOCは先週、ロシア・ベラルーシ選手が中立の立場でパリ五輪に出場できる「道筋を探る」と表明した。
2022年2月11日/北京2022冬季五輪、ウクライナのスケルトン代表選手(NBCニュース)

ポーランド政府は3日、ロシアとベラルーシのパリ五輪参加を認めれば、最大40カ国が同大会をボイコットする可能性があると警告した。

スポーツ・観光省の声明はリトアニア、エストニア、ラトビア、そしてポーランドが共同声明で国際オリンピック委員会(IOC)の計画を拒否した後、出された。

IOCは「中立の立場」でロシア・ベラルーシ代表選手の出場を認める方針を示している。

ウクライナ政府と国内五輪委員会(NOC)は両国が参加するのであればボイコットすると警告している。

しかし、IOCは2日、ボイコットは選手を傷つけるだけだと反論した。

ポーランドのスポーツ・観光相は地元メディアのインタビューで、「米国、イギリス、カナダを含む40カ国からなる連合を形成し、IOCの計画を阻止することができると考えている」と語った。

さらに、「五輪直前に厳しい決断を迫られることはないと思うし、仮に大会をボイコットすれば、パリ五輪は意味のない大会になり、その影響は広範囲に及ぶだろう」と警告した。

IOCは先週、ロシア・ベラルーシ選手が中立の立場で出場できる「道筋を探る」と表明した。

この動きは非難を集め、英政府は「IOCの計画は現実からかけ離れた世界のものである」と批判した。

ウクライナ政府は国を挙げてIOCの計画に反対すると誓ったが、IOCはアスリートの保護を優先すべきであり、アスリートを差別すべきでないと反論している。

ラトビア、リトアニア、エストニア、ポーランドのスポーツ相は2日、共同声明で、「たとえ中立の立場であっても、IOCによるロシア・ベラルーシ選手を競技に戻す努力を拒否する」と表明した。

また4カ国は、「中立のベールの下でロシア・ベラルーシ選手を大会に戻す努力は、両国の広範なプロパガンダを正当化するものである」と断じた。

そして4カ国はすべての国際スポーツ組織・連盟に対して、戦争が終わるまでロシア・ベラルーシ選手を国際競技から排除するよう呼びかけた。

米ホワイトハウスのジャンピエール(Karine Jean-Pierre)報道官は2日、ロシア・ベラルーシのスポーツ運営団体を国際的な組織から除外することを支持し、両国に向けた競技放送を停止するよう関係組織に働きかけていると明らかにした。

またジャンピエール氏は、「中立での参加を認める場合、ロシアおよびベラルーシ国家を代表していないことを明確にしなければならない」と強調した。

IOCはロシア・ベラルーシの競技復帰に関する話し合いはまだ行われていないと繰り返し、ウクライナや他の欧州各国にくぎを刺した。「ウクライナのNOCによるボイコットの脅しは五輪憲章に反するものです...」

2022年2月4日/中国、北京の会見場、習近平国家主席とプーチン露大統領(Alexei Druzhinin/Sputnik/Kremlin/Pool/AP通信)
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