◎毎年恒例のサマーパーティーは6日に開催され、ショルツ氏を含む議員や関係者、その他職員など、約1000人が参加した。
ドイツ警察は9日、ショルツ(Olaf Scholz)首相率いる与党「社会民主党」が主催したイベントで女性数人が体調不良を訴えたことを受け、捜査を進めていると明らかにした。
ドイツ通信社(dpa)によると、毎年恒例のサマーパーティーは6日に開催され、ショルツ氏を含む議員や関係者、その他職員など、約1000人が参加したという。
ベルリン警察は9日、「パーティーに出席した21歳の女性がめまいと体調不良を訴え、当時のことをほとんど覚えていないと証言したため、捜査を開始した」と報告した。女性は病院で血液検査を受けた。
ベルリン警察によると、女性は会場内で飲食したが、アルコールは接種しなかったという。この女性以外にも同様の症状を訴える人が4人確認された。
dpaによると、女性たちはいわゆる「ノックアウト・ドロップ」の被害者で、飲み物か食べ物に混ぜられたとみられる薬物を接種し、体調を崩したという。
一部の地元メディアは「抱水クロラール」が使用された可能性があると報じている。これは鎮痛剤の一種で、水によく溶け、デートレイプドラッグとして使用されることがある。
社会民主党のクリングバイル(Lars Klingbeil)幹事長はディ・ヴェルト紙の取材に対し、「イベントでこのような事件が行ったことに憤慨している」と語った。
クリングバイル氏によると、社会民主党の指導部は警察の捜査に全面協力し、犯人を速やかに逮捕するよう強く促したという。
ディ・ヴェルト紙は政府筋の話を引用し、「ショルツ氏の体調に問題はない」と報じている。