◎この警備強化は西部ゾーリンゲンの野外イベントで先月発生した殺傷事件を受けてのものだ。
ドイツ南部バイエルン州で毎年開催される世界最大のビールの祭典「オクトーバーフェスト」の警備が強化されている。現地メディアが19日に報じた。
それによると、189年の歴史を持つフェスに初めて金属探知機が導入されるという。
フェス期間は9月21日~10月6日まで。今年の参加者は約600万人と予想されている。
地元当局は入場待ちの列ができると予想し、来場者に時間に余裕をもって行動するよう警告している。
この警備強化は西部ゾーリンゲンの野外イベントで先月発生した殺傷事件を受けてのものだ。イスラム国(ISIS)に忠誠を誓ったシリア国籍の26歳の男が不特定多数を襲撃し、3人が死亡、8人が負傷した。
容疑者は昨年ブルガリアに強制送還されるはずだったが、失踪し、送還を免れたと伝えられている。
この事件はドイツを震撼させ、移民問題を国の政治課題のトップに押し上げた。
内務省は今週、国内すべての国境検問所の警備を強化した。この規制は6ヶ月間続く予定で、欧州の結束が試されている。
オクトーバーフェストの会場入り口には今回初めて金属探知機が導入される。
会場と周辺には約600人の警察官と2000人の警備スタッフに加え、50台以上の防犯カメラが設置される。
さらに会場へのナイフ、ガラス瓶、リュックサックの持ち込みも禁じられる。