◎セイウチは主に北極圏に生息している。
ノルウェー当局は14日、首都オスロ近郊の港に迷い込み人気アトラクションになったメスのセイウチを安楽死させたと発表した。
このセイウチは「フレイヤ」と名付けられ、多くの観光客を引き寄せ、地元住民から大ヒットアトラクションと呼ばれるようになった。
専門家によると、フレイヤの体重は推定600kgほど。年齢は2歳~3歳ぐらいとみられる。
フレイヤは小さなボートによじ登り、ゴロゴロ昼寝をするのが好きだった。
当局者は先月末、フレイヤが自発的に「出航」することを望んでいると述べていた。
しかし、政府は14日、関係機関や地元の漁業組合などと協議した結果、このセイウチは地元住民や観光客の脅威になる可能性があるとして、安楽死させたと発表した。
政府は声明の中で、「この1週間現場を監視した結果、多くの一般市民が政府の勧告を無視してセイウチに近づた」と述べ、いつ人間が襲われてもおかしくないと判断した。
また政府は、「セイウチを港から退避させる方法も検討したが、体重数百キロのセイウチを安全に移送することは難しいという結論に至った」と説明した。
政府は「この決定が市民の反感を買うと理解しているが、これが最善の選択と確信している」とした。「検討の結果、市民の命と安全を優先するという結論に至りました...」
セイウチは主に北極圏に生息している。
専門家によると、北極圏のセイウチが他の地域に移動することは珍しいが、今回と似たような事例は過去にも複数回報告されている。
ウェールズの港で昨年目撃されたオスセイウチは「ウォーリー」と名付けられた。