◎男の国籍と身元は明らかにされていない。
ノルウェー国家公安警察(PST)は10日、盗聴を含むスパイ活動を行った疑いで25歳の外国人留学生を逮捕したと明らかにした。
ノルウェー公共放送NRKによると、この男は8日に逮捕され、様々な機器を使った盗聴やスパイ活動を行った疑いがあるという。
男の国籍と身元は明らかにされていない。NRKはPST当局者の話しとして、「男は容疑を否認している」と報じた。この男がどこで、どの国のためにスパイ活動をしていたのかも不明である。
NRKはPST当局者の話しを引用し、「我々の捜査は初期段階にあり、我が国がどのような問題に直面しているのか、ハッキリさせる必要がある」と伝えている。
警察はこの男からデータを記録する電子機器を押収。PST主導で捜査を進めているものとみられる。
PSTによると、容疑者は学生で、ノルウェー在住歴は比較的短いという。
ノルウェー通信(NTB)は情報筋の話しとして、「容疑者は首都オスロの首相官邸と国防省近くにレンタカーで移動し、スパイ活動していたところを現行犯逮捕された」と伝えている。
それによると、容疑者は面会や手紙の受け取りを禁じられたという。裁判所は4週間の公判前勾留を命じた。PSTによると、容疑者は単独犯ではないという。
PSTは以前の評価で、隣国のロシア、中国、北朝鮮を国家安全保障および諜報活動の脅威となる国に挙げていた。