◎警察はこの男がカメルーンで進行中の武力紛争に関与したとみて捜査している。
ノルウェー警察は25日、アフリカ西部・カメルーンで「人道に対する罪」を犯した疑いで、ドイツ国籍の男を逮捕したと発表した。
それによると、この男はノルウェー在住の50代、カメルーン人の血を引いている。身元は明らかにされていない。
警察はこの男がカメルーンで進行中の武力紛争に関与したとみて捜査している。
この事件を担当する検察官は声明で、「現在、捜査の初期段階にある」と述べた。
それによると、容疑者が証拠を破棄する恐れがあるとして、オスロ地方裁判所に勾留を求める予定だという。
警察は容疑者の認否を明らかにしていない。
カメルーン北西部の英語圏で活動する分離主義勢力はその他のフランス語圏地域から疎外されていると主張し、英語圏の独立国家を樹立するために2016年頃から国軍と戦っている。
国連によると、この分離独立紛争の死者数は推定6000~7000人。100万人近くが今も避難生活を余儀なくされている。
複数の人権団体がこの分離主義勢力だけでなく、軍と警察も市民を殺害、虐待、拷問したと告発している。