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ノルウェー・オスロのモールで発砲、容疑者逮捕、ケガ人なし

現場を検証したところ、少なくとも1発の銃弾が確認され、一時避難措置がとられたが、負傷者は確認されていない。
2025年12月8日/ノルウェー、首都オスロ、銃撃事件があったショッピングモール(ロイター通信)

ノルウェー警察は8日、首都オスロにある大型ショッピングセンター内で銃撃事件が発生し、容疑者が拘束されたと発表した。現場を検証したところ、少なくとも1発の銃弾が確認され、一時避難措置がとられたが、負傷者は確認されていない。

警察によると、容疑者は単独で行動していたとみられ、発砲後間もなく拘束された。警察の声明では、センター内の共用スペース、天井に向けて発砲したとみられ、現時点で「誰を狙った攻撃だったか」は明らかではない。

また、捜査当局が調べたところ、容疑者は銃のほか、野球バットやナイフも所持していたという。事件後、モールは直ちに封鎖され、重装備の警察官やヘリコプターが出動。施設の安全が確保された後、同日午前11時半頃に営業が再開された。

捜査当局は「現時点で複数の容疑者がいた証拠はない」と強調している。一発の発砲で済んだことで、さらなる犠牲が出なかったことは「偶然の幸運」と捉えられている。

このモールはオスロ最大規模のショッピング施設のひとつで、約140の店舗やカフェが入る大型モールである。事件当時、多数の買い物客や従業員がいたとされ、もし発砲のタイミングや方向が異なっていたなら、負傷者あるいは犠牲者が出る事態になっていた可能性があった。

今回の事件について、当局は引き続き動機の解明を進めており、所持していた武器の種類や入手経路、また容疑者の背景についても調査中である。担当警察は公衆に対し、現在は施設の安全が確認されており、さらなるリスクはないと説明している。

この事件は公共の場における安全対策の重要性を改めて浮き彫りにしており、特に「多くの人々が集まる施設」での警備と監視体制の整備が喫緊の課題となっている。多くの市民や関係者は今回のような突然の銃撃から身を守るための制度的保障の必要性を訴えている。

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