◎鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
北マケドニアの首都スコピエにある動物園でH5N1型鳥インフルエンザが検出された。当局が19日、明らかにした。
現地メディアによると、現場は市中心部にあるスコピエ動物園。園内の池で死んだガチョウから検出されたという。同園は19日に閉鎖された。
厚労省とスコピエ当局は声明で、「検査の結果、ガチョウの死骸からH5N1が検出された」と述べ、直ちに隔離措置を開始したと明らかにした。
それによると、職員が同じ池に生息する数十羽のアヒルやガチョウなどを処分したという。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1は近年、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。
スコピエ動物園は少なくとも3週間閉鎖される。その間、当局は園内を消毒し、他の動物を検査し、蔓延を防ぐ対策を取る予定だ。
北マケドニアで鳥インフルが検出されたのは2年ぶり。その時はすべて野鳥であった。
スコピエ動物園は1926年に設立され、スコピエで最も多くの市民が訪れる観光地のひとつとなっている。