▽EUは2022年にアルバニアと北マケドニアとの加盟交渉を開始した。
と欧州理事会のコスタ常任議長(AP通信).jpg)
欧州理事会のコスタ(Antonio Costa)常任議長は15日、北マケドニア政府に対し、同国がEU加盟への道を歩み続けるために、少数民族であるブルガリア人の権利を憲法に明記するよう求めた。
EUは2022年にアルバニアと北マケドニアとの加盟交渉を開始した。
しかし、現加盟国のブルガリアが北マケドニアの言語と文化の問題で異議を唱え、「北マケドニアが憲法に少数民族であるブルガリア人を明記しない限り、EU加盟を認めない」と主張、現在に至る。
前政権はこの行き詰まりを打開するため、憲法にブルガリア人を明記すると約束したものの、憲法改正に必要な3分の2以上の支持を得ることはできなかった。
コスタ氏は訪問先の首都スコピエでミツコスキ(Hristijan Mickoski)首相と会談。「EU加盟に向け、努力を続けるべきだ」と述べた。
またコスタ氏は「それが大変なことを知っているが、今こそ、すべてを終結させ、新しい章を開く時だ。私は2週間前にブルガリアを訪れたが、それ以上のことを求める余地はない」と語った。
ミツコスキ氏は「EU加盟はブルガリアとの問題だけでなく、EUにもたらすメリットに基づいて行われるべきだ」と述べた。
ミツコスキ政権は昨年発足。ブルガリアがまず北マケドニアのEU加盟を承認した場合のみ、憲法を改正すると主張している。