◎北マケドニアとブルガリアの両首脳は29日、クマノヴォ近郊で行われた起工式に出席し、このプロジェクトを2030年までに完成させるという約束を確認した。
北マケドニアは29日、数十年来のプロジェクトであるブルガリアとの鉄道建設工事を開始した。
このプロジェクトは「パン・ヨーロピアン・コリドー(Pan-European Corridor VIII)」の一部で、アルバニアのドゥレスからブルガリアのバルナとブルガスを結ぶ約1500kmの鉄道ルートの一部である。
ドゥレスはイタリアのバーリ港と海路で結ばれている。
北マケドニアとブルガリアの両首脳は29日、クマノヴォ近郊で行われた起工式に出席し、このプロジェクトを2030年までに完成させるという約束を確認した。
現在、アルバニアと北マケドニアを結ぶ路線は1線路のみである。北マケドニアとブルガリアを結ぶ線路はない。ブルガリアでは工事が始まっている。
今回着工したプロジェクトは「東区画」と呼ばれ、2025年末に竣工予定。5.5kmのトンネル、鉄橋、陸橋、地下道、駅のほか、信号・通信システムなども新たに整備される。
アルバニア国境までの「西区画」も近いうちに準備工事が始まる予定。
東区画と西区画が完成すると2030年までに年間貨物量が20%増加し、35万人以上が近代的な交通手段を利用できるようになると期待されている。また、移動時間も大幅に短縮され、大気汚染や騒音も軽減される。