◎ギリシャからバルカン半島を経由する移民ルートはバルカン諸国のコロナ渡航制限解除を受け、活発化した。
北マケドニアの警察当局は21日、移民数十人を密入国させた疑いで9人を逮捕したと発表した。
報道官によると、9人はいずれも北マケドニア国民で、警察官と2人の未成年が含まれるという。警察は首都スコピエの11カ所を一斉捜査したと伝えられている。
地元メディアは警察筋の話を引用し、「さらに別の男2人が拘束された」と報じている。
このグループはアフガン、シリア、パキスタンなどから移民を密航させ、西欧に不法入国する手助けをしたと告発されている。
警察によると、このグループはセルビアから北マケドニアを通ってギリシャにインド人移民を移送した疑いも持たれているという。
警察はこのグループが5月から10月の間に少なくとも86人を密航させ、1人当たり最高800ユーロの移送費を請求したとみている。
地元メディアによると、9人は21日中に裁判所に出頭する予定だという。
ギリシャからバルカン半島を経由する移民ルートはバルカン諸国のコロナ渡航制限解除を受け、活発化した。
北マケドニア政府によると、今年の密入国摘発件数は10月末の時点で83件を記録し、前年のほぼ2倍に増加したという。