◎中東・アフリカ・アジアの紛争・貧困から逃れた亡命希望者の一部はトルコからギリシャを経由して北マケドニアに入り、西欧の豊かな国を目指す。
北マケドニア、ギリシャ国境近くの道路、亡命希望者たち(Getty Images)

北マケドニア警察は10日、列車の屋根に乗っていた移民が感電死したと明らかにした。

それによると、死亡したのは30代の男性で、中部の町を走行していた貨物列車のコンテナの屋根から飛び降りようとした際、ケーブルに触れ、即死したという。

警察はこの事故を国家危機対策室に報告。その後、同対策室も事故が事実であることを認めた。

死亡した移民の国籍は明らかにされていない。

中央政府の統計によると、国境警備隊と警察は今年1~6月の間に、移民による不法越境の試みを5280件阻止したという。その大部分は南部のギリシャ国境で発生し、昨年同期比で43%減となった。

北マケドニアに渡ろうとする移民の大半がシリア人である。

中東・アフリカ・アジアの紛争・貧困から逃れた亡命希望者の一部はトルコからギリシャを経由して北マケドニアに入り、西欧の豊かな国を目指す。

このルートはバルカンルートと呼ばれ、コロナウイルスの入国制限が解除されて以来、利用者が急増していた。

北マケドニア政府は周辺国と連携して、移民の取り締まりを強化している。

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